運命の一日

さて、決戦当日。

本来の目的、会議のために新幹線で上京。
さすがに心が落ちつかない。

会議自体は予習していったおかげで、
そこそこ発言もできて、充実してたんだけどね。

が、俺にとっての問題はこのあとだった。
上司との面談。

まずは、賞与の評価について話をされる。
そこそこ評価していると言われたが、
心そぞろで、頭に入らない。

そこまで会話が進んだところで、
急に、「なんで辞めたいんだ」
と、本題に斬り込まれる。

とりあえず、ちょっとした言い訳を織り交ぜつつ、
辞めたい理由を告げる。

思ったよりは、反応は良かったものの、
「いますぐは困る。無理だ。」
と言われる。

とにかく、根回しをして、
準備をしてもらうという約束を
取り付けることはできた。

契約もあるし、引継ぎの問題もあるし、
そんな簡単にはいかない。

まあ、それはわかっていた事。
とにかく、踏み出した一歩。

それで、今日のところは良しとしよう。

あとは努力。
明日のために、夢のために。



# 戦えたのも、その勇気も、君のおかげ
# ほんと、ありがと