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ここのところ、蹴球の話題ばかりだったので、
別のことでも。

ということで、野球の話。
最近話題の合併話。

かつて、私の愛するサッカー界でも、同様のことがあった。
全日空横浜フリューゲルスを手放し、横浜マリノスと合併させたのだ。
当時、日本経済はまさにどん底、どうしようもなかったのだろう。
Jがブームに浮かれて、人気を失いかけていたから、
買ってくれる相手もいなかったのだろう。
選手は奮起した。
負ければチームがなくなる、その年の暮れの天皇杯で、
彼らは勝ちつづけ、次の年の元日に優勝してチームは消滅した。
横浜はいま、J2の横浜FCとして、復活した。
あのころとは違うかもしれないけれど、
けど、市民チームとして下から上がってきたことに拍手を送りたい。
イタリアでもフィオレンティーナが同じように、親会社破綻から復活、
今年は、セリエAに上がりました。

ん、話がサッカーにそれましたが、何が言いたいのかというと、
ファンを無視してチームがなくなる。
それで良いのだろうかということだ。
無論、経済の原則からいって、経営が立ち行かないから撤退する。
買ってくれる相手がいないから、チームを無くす。
しかたがない、しょうがない。そうかもしれないけど。

それで、ファンが納得するのでしょうか?
マリノスフリューゲルスと合併したあと、マリノス
 応援したフリューゲルスファンってそんなにいますか?
 結局中心選手も去っていきましたよ、山口、三浦、楢崎・・・)

なにか、大事なことを、大事なものを忘れていませんか?
たとえば、選手の年棒、高すぎませんか?
Jの最高は楢崎、1億円です。
これはかつての反省からです。
いま、世界のサッカーも、MLBも年棒高騰に苦しんでる。
前述のフィオレンティーナも、ローマも、ラツィオも、レアルだって、
金がなくて、だから、こぞってアジアに来ては何とか金策を練っている。

けど、なんとかすれば、健全になるはずだ。
サッカーのどこのリーグも中堅どころは、若手を育てては
上位チームに売り、移籍金で経営を成り立たせるようなことをしている。
国自体が若手発掘の場と化している国だって、多々。
フランスやオランダでさえ、そうなんだ。
日本もそうすりゃいい。
いつも、優勝争いに絡まなくちゃいけないことはないでしょう?
選手はチームの顔かもしれないけど、ローズを手放したときに、
チームにも利益があるようにすれば良かったんじゃないか。
実情はよく知らんけど・・。
それともうひとつは、払う額を抑えること。
高すぎるよね、4億だの5億だの。
世の中はデフレなんです。チケット代も上げられません。
広告収入も、スポンサー収入も放映権も、限界があります。
じゃあ、支出を抑えるには、給料下げるしかないでしょう。
良いじゃない、高い金ほしがる選手はメジャーに輸出すれば。
ポスティングでいってもらえれば、チームの利益にもなるし。
金銭的にも、そして、もちろん環境的にも負けてるんじゃ勝負にならない。
それで、人気がなくなるなら、それまでのスポーツだ。
俺は、野球はもっと底力のあるスポーツだと思ってる。
くやしいが、日本では、少なくとも。
だから、まず悪循環を止めること。
良いじゃん、巨人が買い集めるならそれはそれで、
だから、もっと移籍金が入るようにしよう。
巨人から、金を巻き上げれば良いんだよ。
そしたら、巨人は人気で放映料とか、チケット収入とかを稼いでもらって、
他チームはそこに選手を売り払って経営を成り立たせる。
で、挙句に巨人に勝ったら最高じゃんねえ。

まあ、最後のは暴論だけど、野球はやれることやってない気がする。
1リーグにして、じゃあ、日本シリーズやオールスターはどうするのか?
ファン不在の決定は、そのスポーツ自体にダメージを残すと思う。

近鉄の社長がライブドアにこういったそうです。
近鉄をなめるな」
なめられるでしょうね、このままじゃ。

まあ、今後に注目です。