愛国心とはなんぞや?
ワールドカップ出場国が続々決定、
という話を昨日書きました。
その中でも触れたカメルーンのお話。
最終戦でエジプトに引き分けてしまい、
逆転でコートジボアールに出場権を譲る形になった。
で、その試合でPKを蹴り、外してしまったのが、
インテル所属のDFウォメ。
エトォが蹴ろうとしたのを、蹴らせてくれと言って
外したらしいのですが、、、
ニュースによると、彼のまわりが大変なことになっている。
『自宅は略奪され、愛車のメルセデスは破壊され、
夫人の理容店は荒らされ、自宅の建物にもかなりの
被害があった。』
とのこと。
ソース:
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20051011-00000020-spnavi-spo.html
これが愛国心だというならば、そんな愛国心いらない。
一人のせいで負けたわけじゃないだろう。
真っ先に思い出したのは、94年アメリカワールドカップの
ときの、コロンビア代表エスコバルのこと。
彼の場合はアメリカ戦で自殺点を献上してしまい、
その後、帰国したコロンビアで射殺されてしまったのだ。
エスコバルの場合は、おそらく射殺した男はマフィア
だろうし、賭けサッカー関連だろうといわれているので、
愛国心とは少し違うかもしれないけれど、
どちらにせよ、スポーツの結果を特定の選手に押し付けて、
危害を加えるなどという行為は絶対に許されない。
許されるべきではない。
日本でも、かつてフランスワールドカップ行きが
怪しくなったときに騒動がおきかけたことがあった。
もしも、ジーコジャパンがワールドカップ出場を逃したら、
ジーコに危害を加えようとするものが現れるだろうか。
はたまた、先日のラトビア戦がもしも本番で、
あれで決勝トーナメント出場を逃すなんてことになったら、
中田浩二に危害が及ぶのだろうか。
絶対にそんなことは無い、そう思いたいけど、
最近のサッカー観戦者のマナーの悪さを考えると、
(もちろんごく一部だし、あんなものは真のファンではない)
少し心配になってしまう。
時に人を熱狂的にさせてくれ、感動させてくれる。
スポーツは、とても素晴らしいものだ。
だけど、その結果を暴力や暴動のはけ口にするのは、
当たり前だけど、絶対に間違っている。
勝っても、負けても、ほどほどに騒ごうよ。
サッカーを好きなら、さ。