決着はまたも劇的に・・・

13年目のJリーグ
最終節は上位5チームに可能性があるという大混戦。
仕事だったのですが、サボって観戦。
駄目だな、俺w


唯一、自力で優勝の可能性があるのはセレッソ
森島、西澤の両ベテランは最終節でステージ優勝を逃した、
2000年の雪辱を期して、ホーム長居。
しかし、相手も好調FC東京、苦戦の予感。

一方、J創設からいる10チームで唯一のノンタイトル
もうひとつの大阪、ガンバはここ5試合を1勝4敗。
いてまえトライアングルの不調、けが人続出と、
あきらかな息切れモード。前節、ついに首位を明け渡し、
瀕死の状況のなか、川崎へと赴く。

残る3チーム。
レッズは得失点差では優位。
エメ離脱。達也負傷。ハプニング度合ではおそらく、
もっともダメージの大きかった浦和だが、
上位2チームが引き分けに終われば、十分に可能性がある。
最後の望みをかけ、雪のちらつく新潟入り。

アントラーズもここ数試合勝ちきれない試合が続いていた。
けが人の多さも顕著。
ここにきて、9冠のメンタリティーを前に押し出し、
トニーニョセレーゾ監督の優秀の美を飾るべく、
鹿島スタジアムにて柏を迎える。

ジェフはいたって淡々と、監督からして、
「すでに列車は出てしまった」と語る。
だがナビスコで満足、というわけではあるまい。
それでも虎視眈々と上位の動向をうかがい、
ホームフクアリで名古屋相手に最後のチャンスを狙う。


そんな五者五様の状況のなか、14:00運命のキックオフ。

まず、試合が動いたのは前半開始早々。セレッソ
西澤が頭で合わせて幸先のよい出だし。
まずは自力優勝へと大きく前進。

続いて、レッズ、アントラーズも早々先制点を上げる。
両チームとも勝つしかない。
気力の違いを見せ付ける展開だ。

前半12分、ガンバもアラウージョが先制のゴール。
ここまで5チーム中4チームが先制、
この展開から、上位の力を見せ付けるのかと、思っていた。

しかし、レッズ、アントラーズは追加点を上げ、
勝利が見えてきたが、
ガンバ、セレッソとも前半のうちに追いつかれてしまう。
タイトルの重圧、無冠という経験不足、
あるいは相手の優勝させたくないという意地か。
ともあれ、ノンタイトルの関西2チームは
前半終了時点では、同点。
このままでは、レッズが優勝、という状態で前半を終えた。


後半、またも開始早々、西澤がこの日2ゴール目となる
勝ち越し弾!
一気に優勝へムードが高まる。
ガンバも負けては居ない。いまや代表でも精神的主柱となり、
ガンバの顔となった宮本が勝ち越し点を挙げ、
再度追いつかれたところで、PKを遠藤
(彼が外してナビスコは負けたのだったね!)が
決めて、3−2。
しかし、それでもセレッソには及ばない。

レッズ、アントラーズも順調に点を重ね、
両チームとも4−0となる。
(個人的に本田のゴールは感慨深い)
すっかり蚊帳の外だったジェフは先制を許し、敗戦ムード。


と、セレッソ断然優位のまま、刻一刻と時間は進み、
そして、運命のロスタイムを迎える。

このままなら、優勝の決まるセレッソ
だが、悲劇はやはりこの魔物の住む時間に待っていた・・・。

CKから、FC東京、今野!
一瞬の隙を突いたシュートは無常にもセレッソゴールへと
突き刺さる。

そのころ、ガンバはアラウージョ
すでにベンチではセレッソが追いつかれたことを知り、
今期限りで引退する松波と交代した大黒らが
Vサインを送る中、今日2点目を鮮やかに決め、
ついについに、
ガンバ大阪が13年目で初の栄誉を手にする。

「冬に桜は咲かなかった」

その言葉どおり、ベンチで呆然とする森島、
ピッチに倒れる西澤、セレッソにとっては、
またも寸前でタイトルを逃す、
あまりにも残酷な結果となった。

そして、あまり結果には意味がなかったけれど、
ジェフがロスタイムで2点とり逆転したことも
付け加えておきたい。
この勝ち点によって4位を死守。意味合いは大きいと思う。


今期もっとも強かったのはガンバであろう。
ジェフとタイトルを分け合ったことにより、
初代J10チームがすべて戴冠したことになった。
(なくなったフリューゲルスを含めて、ね)

西野監督の涙は印象的だったし、宮本の、
「質の違う、心から求めていた勝利」
という一言には、ガンバでずっとやってきた宮本の
万感の想いがこもっている。

大団円、かな。
ガンバイレブン、本当に、おめでとうございます!
とくに、松波選手、お疲れ様でした。
襟が最後まで立っていて、かっこよかったです♪


さて入れ替え戦を残すものの、これでひとまず
レギュラーシーズンを追え、あとは天皇杯を残すのみとなったので、総括。


今期は1シーズン制になったこともあり、
各チームにけが人が続出した。
W杯予選の影響は否めない。
鹿島、ガンバの失速の一因は
代表組(大黒、宮本、本山、小笠原)の疲労もあろう。
ジュビロマリノスといった強豪も振るわず、
結果として、代表のいないセレッソが後半躍進したのは、
いささか興味深い。
来年はさらに代表の重要度が増すだけに、W杯後の動向が面白いかもしれないな。

各チーム総括。
●上位
ガンバ
後半失速するも、攻撃陣の激しさはすごかった。
アラウージョ33点。大黒16点。ふたりでセレッソすべてよりも点を取っているw
一方守備は、、、、まあこれがガンバのサッカー。
7−2とか5−3とか、
すごい打ち合いのサッカーは見てて楽しかった。

レッズ
最終的に2位。山瀬移籍に始まり、エメルソン退団。
田中達也負傷。
あまりいいことのなかったシーズンだが、
最終的に2位は立派。
サントスも後半は調子を取り戻してきたし、
来年こそは、の気持ちは強いだろう。
強豪の仲間入りはこれで完全に果たしたといえるかな。
人気球団が強いのはいいことです、きっと。

アントラーズ
どうも、ぱっとしなかった印象。
最初は首位だったんだけどねえ。
後半、勝ちきれなかったのは、若手主体にしたからだろうか。怪我もあったしねえ。
小笠原とか、本山とか良い選手は多いし、
深井など新しい選手も出てきた。
来期、巻き返しを。

ジェフ
初タイトルをとったが、リーグ戦で勝ちきれない点を
どう克服するのか。
阿部、巻、顔の売れてきた選手が多いし、
新しいスタジアムを埋めつくすほどの、
さらに貪欲な姿勢を望みたいが、
オシム退団の噂有り。心配。

セレッソ
「いつの間にか」まさにひたひたと、ウサギとカメのごとく、
最終節で首位に立っていたのは、正直驚いた。
だって、開幕のとき2−0か逆転とかされてたし、、、、。
しかし、堅守を活かして、後半は無敗。
最後2節のロスタイム追いつかれがなければ、と悔やまれる。
来期はモリシの笑顔が見たいかな。

●中位。あまり印象がないかも、、w
ジュビロ
期待はずれといったら可哀想かな。
豪華な補強。監督も変わった。
しかし、序盤から勝ちきれず、中段に沈んだままだった印象。
どうも、点を取られすぎてる気がする。
(楢崎もそうなんだが、代表GK2人はチームでは
苦労してる)
A3やAFCが効いたんかもしれんけどね。
そんななかカレンの成長(13得点)は来期に向けて、
あかるい材料。
代表クラスが多数いるので、苦労はあるだろうが、
頑張って欲しいっす。

サンフレッチェ
若手主体で、駒野や森崎兄弟、
それにブレイクした佐藤寿人(18点日本人トップ!)と、
健闘した印象。
若手の成長が見込めるし、来期は上積みがありそう、
期待できそうですよ。

フロンターレ
こちらも健闘でしょう。
エース、ジュニーニョの高速カウンター。
那覇や中村などがそれを支えていて
派手さはないけど良いチームです。
箕輪の選出もありましたしね。

マリノス
3連覇王者見る影無し。
FWのけが人が多すぎたことは認めますけどね。
ジュビロ同様、AFC、A3などの影響で序盤の躓きが
大きかったかな。
後半も勝ちきれて居なかったし、けが人の復帰があっても、
前途多難、なのだろうか。自力はあるから、
来期は巻き返してくるだろうけど。

FC東京
前半、泥沼だったことを思えば、よく盛り返した方か。
代表に選ばれる選手が多くなって、コンディションを
整えるのが大変だったこともあるのかもしれない。
個人的に応援してるので、来期は頑張って欲しい。
最終節、劇的ゴールを挙げた今野は、いま一番のお気に入り。
あとは、石川の早期復帰を望みます。

トリニータ
盛り返したチーム2。
ネガティブな話題を振りまいた前半の流れを変えたのは、
シャムスカなる監督のマジックらしい。(本当か?)
これがあるから、監督すぐ変えたがるんじゃないかと
ちょっと嫌な感じもしますが、
シャムスカ体制以降のたて直り具合は確かにマジック。
マウノ・アグベスは随所で点取ってたなあ。

●下位
アルビレックス
まあ、可も無く、不可もなく。
チーム力からして、このあたり、なのかなあ。
外国人がはまったときの勝ちっぷりや、
J随一のホーム内弁慶っぷり、味は出してます。
良いチームです。
反町体制が終わります。
来期もちゃんと残留して欲しいチームです。

アルディージャ
すみません、忘れてました、、、(汗)
えっと、アル繋がりのアルビレックスと同じく、
可も無く、不可もなく(駄目?)
昇格組ですからこの順位でも評価できるかと。
しぶとく1−0で勝っているイメージがあるのですが、
来期に向けては得点力が課題かと思う。
レッズと同じホームタウン。
相当頑張らないと、インパクトで負けちゃいます。

グランパス

藤田、秋田、楢崎。
若手でも本田とか良い選手いる。
なんで、この順位なんでしょう。
生え抜きがいないからかなあ?
どうもグランパスは解せない。ずっと。

エスパルス
サッカーどころとしては、悲しい順位。
もっと頑張って欲しいんだが、長谷川健太監督1年目。
来年に期待かな。澤登引退はニュースでしたね。
お疲れ様でした。

レイソル
サポーターの件、土屋の件、ラモスコーチ。
あまり良い話題が無かった。
玉田も負傷。明神、波戸と良い選手もいるんだが、
さて、甲府相手。勝てるのか。

●降格組
ヴェルディ
天皇杯を優勝しながらの降格。
主力の流出が避けられるのか、AFCはどうするのか、
かつての盟主は今後どこへ向かうのか。
数年前、サンガが同じことをして、ようやく今年戻ってくる。
J2はそんなに甘くない。
フロントの意識改革が必要かなあ。

ヴィッセル
さらに深刻だ。野球もそうだが、
チームコンセプトが明確でない。
監督すげかえ、トップ交代。どこかの東北の球団みたいね。
J2暮らし、長くなるかもよ。ほんと、このままじゃ。
ちゃんと腰すえてチーム強化しなくちゃ。



と、つらつらとえらそうに書いてみました。
今年は結構試合みたし、面白かった。
とりあえず1シーズン制はいいね。

さて天皇杯はどこが取りますことやら。
楽しみです♪