大事なもの

昨夜の疲れを取る間もなく、引越しの第二次に入る。
ちょっとだけ仮眠をしたあと、
すぐに必要になりそうなものを選別にかかり、宅配に預ける作業。
買い物は微妙に失敗してしまったが、荷物送付はまずまず順調。

その後で、世話になった近所にあいさつ。
いきつけのケーキ屋さんのパティシエさんに転勤を告げると、
サービスといって、ケーキをくれた。
こんなのって良いなって、凄く思った。

手伝いに来てくれた先輩と後輩も、昔は少しなじめなかったのに、
今日はとってもいい人に見えたり。
東京に来たとき、一番大事な人と離れることしか考えられず、
この土地を好きになれなかった。
けど、今となっては良い所だったなって、素直に思える。
思えば、沖縄も、長野も、そうだったな。

いつも、離れてみて、失ってみて気がつくのでは、ちょっともったいない。
良い所を、いるうちに気がついてあげられるようになりたい。
もちろん、良い所に気がついたこと自体は、嬉しいことだけれども。


午後は、東京在住の親友と会い、酒を飲む。
睡眠時間といい、体調といい、万全ではなかったが、
彼と会うことだけは、諦められずに渋谷へ。
九州という、二人の行きつけに向かう。
明日を考え、早め設定にしたので、まだ開いてなくて、
KIRINCITYでブラウマイスターに舌鼓をうつ。
で、店が開くころ九州へ。
いつもの定番、もつ鍋と鉄鍋餃子を頼み、しばしの歓談。
一月ぶりだというのに、堰を切ったように話し込む。
んー、やっぱこいつと飲むのは一味違う、そう思いながら、
いつもどおり、ちょっと食べ過ぎて時間を過ごす。

またの再開を願いつつ、会はお開き。
今日は東京の従兄弟の家に泊まる。
疲れ果てて、おやすみなさいもろくに言えず眠りに着く。