不完全ではあるものの

U-20
日本VSオーストラリア。

くしくも豪州はAFC加盟が決まり、
ゆくゆくは彼らとワールドカップを賭け、
しのぎを削るのだ。ここでがつんといかなくちゃ。

なんて、思って見始めたんだが、力は拮抗。
むしろ豪州ペースか。
GK西川がファインで凌ぐなど、
心に悪い試合展開。

引き分けでも、いけるかもしれない。
そんな甘えがいかんのかなあ。

それでも、今大会の切り札的存在、水野を投入。
さらに、サンフレッチェユースの雄、前田を入れ、
流れが変わり始める。

徐々にペースをつかみ、これならいけそう、
そう思ったところだった。

いままで、何度もファインセーブを見せていた
GK西川が痛恨のミス。
敵にこぼれたところを蹴りこまれて、
まさかまさかの先制点をとられる。

あとがなくなったU-20は、森本も投入し、
攻撃モードへ。
平山のヘッドがゴール内で跳ね返されるなど、
チャンスは作れど、点は入らない。
残り時間もなくなり、心の中で少し覚悟し始めた頃、
その攻撃姿勢が実る。

森本への球がこぼれて、梶山の前へ。
難しい球だが右足で捌く。
オフサイドっぽかったが、それを前田が右で撃って、
GKを弾きゴールへと転がった。

何とか追いつき、このままなら決勝へ抜ける。
そんな状況になってからは、やはり不完全燃焼。
相手のチャンスは何とか凌ぐものの、
平山は本当に決定的なシーンではずしてしまった。
これで勝ち点を2失っていることを、
もっと真剣に考えたほうがいい。


というわけで、進めたこと自体はめでたい。
追いついたことも評価はできる。
だが、このチームはまだ戦い切れていない。

次だ、次からはもうノックアウト。
これで帰ったら、意味がないことは、
皆分かっているはず。

次こそ、勝利を、勝ちにこだわる姿勢を
見せてくれい、ヤングジャパンよ!