試合後
キャンプでイタリア−ガーナを観戦。
やっぱ強い国は強い。守りきって最後に決めるもんなあ。
(2−0)
試合展開
灼熱のカイザー。
試合はというと、暑さのためか両者ともミスが目立つ。
近々の試合を見ていなかったこともあるのだが、田中がいないにもかかわらず、3−5−1を選択したジーコに若干の戸惑いを覚えた。
オーストラリアは開始からいきなりビドゥカを中心に分厚い攻めを見せる。
最初のチャンスは決定的だったが、川口が当たっており何とか凌ぐ。
日本はというと、細かいパスワークでミスがあるものの、駒野、サントスの両翼の上がりはまずまず、FWの動きも悪くは無い。
ただ中盤、中村の動きに若干切れが無く、相手に引っかかるのが気になった。
しかし、前半も中頃、中村のセンタリングに、流石にそれはファールでは?と思う両FWのキーパーチャージ気味のアタックが入りそのままゴールインで日本先制。
まあ、形は悪いけど、良いのさ勝てばって感じでスタジアムも盛り上がる!
前半はそれ以降もどちらかというとオーストラリアの方がチャンスがあったが、川口が当たりに当たっており1−0で終了。
後半、10分も過ぎたあたりでいきなり坪井が負傷退場。
代わりに茂庭が入る。うーん、彼にとっては幸運な出場だが、この交代は痛かった。
逆にオーストラリアはがんがんとFWを入れてくる。後半30分までに3人の交代を使い切ったヒディング、もちろん全部がFW。
しかし、川口を中心になんとかなんとか凌ぎきって、アロイージの交代直後には、高原と柳沢でビッグチャンスを作ったのだが、パスが合わずヘナチョコシュートという、なんとも情けない形でチャンスを潰す。
こういうことをしていると、往々にして勝利の女神には嫌われるもの。
柳沢に代えて、小野を投入し、3−6−1で逃げ切りを図るなんて、もってのほかではあるが、ここはもう信じるしかない。
しかし、物語の結末は残酷、というより他無かった。
残り10分を切り、直接FKを川口がスーパーセーブで止めたまでは良かった。
だが、その直後のロングスロー、川口が飛び出したが触れず、そのこぼれ球がケーヒルの目の前に。
日本人の悲鳴とOGの歓声とともにゴールに吸い込まれた瞬間をきっと俺は忘れられないだろう。
その後は正直良く覚えていない。
動かないジーコにイライラしたこと。
その数分後、神がかり的なミドルを決められ、日本イレブンの気持ちが切れてしまったこと。
(サポーターとてそうだ。)
大黒の投入が失点後で時間など無かったこと。
そして、最後に屈辱的な3点目を決められたこと。
試合後、大歓声と歌声に包まれるスタジアムを苦々しい思いで立ち去ったこと。
すべてが靄に包まれていて、記憶があやふやだ。
ただ放心状態のまま、枯れはてた声のまま、キャンプまで帰ったのだろう。
本当に悔しい一日だ。
采配がきっととやかくいわれるだろう。ジーコ派の俺でも流石にちょっとなって思ったもんな。
スタジアムで感じたこと
幸福にも、無事カテゴリー1 GREEN SECTION (バックスタンド最上段)にて観戦を果たした。
試合展開に言及するまえに、まず実際に感じたことを書き連ねてみようと思う。
●応援文化
イングランドにいって思ったんだが、日本人は声を出さない。
こっちのキャンプでもイングランドもイタリアも、誰に教わることも無く、自然にチャントが口を突く。
OGですらそうだった。正直、終盤のCOMMON OGの大合唱は鳥肌物だったからね。
それにくらべて、日本人は声を出せない。 ここは韓国が羨ましくなるところだなあ。
自分の国を好きだということに抵抗を感じざるを得ない、その歴史が根っこにあるだろうけど。
●年齢層とサッカー人気
ドイツまでチケットを買ってこれる人なんて、限られてる。 仕事も休まなくちゃいけない、お金もかかる。無理がある。
世捨て人(俺?)か、ボンボンか、あるい裕福な高年齢層がちょっとドイツ行くついで、そんな感じじゃないだろうか。
事実、カテ1は「サッカー見るのも初めてです」、 そんな感じのご年配の方が多数見られた。
そこでこんな事が起きた。
シンコペーション気味に入る、「ッタッタッタッ 日本」
(伝わる?サッカー見てたら分かるはず)
が彼らの世代では「日本チャチャチャ」になっちゃうの。
東京オリンピック世代。「東洋の魔女」ですから、仕方ないのかもしれないけど、世代間のギャップが応援の統一感を削いでいたのを感じた。
日本の応援歌はヨーロッパから貰ってるから、リズムが若干難しい。ワールドカップみたいに、いわば「一見さん」が応援するには難しいのかも。
それでなくても、声を出さない国民だから、知らない歌は歌えない。歌詞とリズムを配るくらいの気概が必要なのかもしれない。(あと青一色で揃える努力も)
まあ、実際応援はオーストラリアも途中までは全然だったんだけどね。
初めてのワールドカップ観戦はほろ苦いものになってしまった。
終わったわけではない、諦めてなんかいない。
だけど、やっぱり今日は元気が出ないよ、悔しい。
こんなに悔しい思いをしたのはいつ振りだろう。
絶対、今日の日は忘れられない。この屈辱は絶対に忘れない。
チケットゲット!
暑くて目が覚める。ドイツ、暑いなあ。
朝一、ほかのキャンパーさんたちと会話をしていると、
今日カイザースラウテルンへ行く人が居るというのでついていくことに。
チケットの発見をしたかったんで、どこかの会場に行きたかったんだよね。
で、下見も兼ねてカイザースラウテルンへ。
キャンプ地から、カイザーまではそこそこ遠く3時間強は軽くかかる。
遠いなあと思いつつ、マンハイムで乗り換えてカイザースラウテルンへ。
チケットセンターでのチケット受け取りは比較的スムーズに済み、
スポーツパブにてオランダ−セルビア・モンテネグロを見ようという話になる。
ふらっと入ったパブは、スポーツパブと表に書いてあるのに、
(そしてワールドカップ期間中だというのに)
まったく試合を放映する気が無い様子。
試合が見れるか、店員に尋ねてみると、OKだといい、
しばらくつなげてもいない様なスクリーンを用意しだす。
だが、ここからが問題。
どうやら繋ぎ方がわからないらしく、店員、客、店長、総出で
プロジェクターをいじくりまわす。
とりあえず、出来ることもないんでビールとソーセージを注文し、(写真参照)
飲み食いしながらその様子を眺める。
ようやく、試合が見れたのは前半も30分過ぎ。
ロッベンのゴールが決まったあと。
まあでも、そこそこ楽しめたから良いや。
そこからキャンプ地まで帰る途中、空気の乾燥にやられて喉を痛める。
明日は大事な試合なのに、、、。
この日の残り2試合は移動と睡眠のため見れず。
明日に備え力を蓄える。
GO CAMP!
今日、キャンプ地へ移動。
フランクフルトからイルズフォーヘンってのは
ずいぶん遠いらしい。
そんなこととは露知らず、イングランド−パラグアイをまず観戦。
イングランドがいきなりパラグアイのガマラのオウンゴールで先制!
とはいえ、ほぼベッカムのゴール。やっぱ奴のFKはすげえ。
試合はその後動き無く、そのまま終了。
この得点力の足りなさが今後どう出るかねえ。
その後、フランクフルトへ出てみるとイングランド人が大騒ぎ。
道路でサッカーしてるは、そこら中にビールを振りまくはで、ホント大変。
イングランド人は好きだけど、奴らの酔っ払い度は嫌いっす。
それから、スウェーデン−トリニダート・トバゴを見る。
こっちはスコアレスドロー。
とはいえ、10人になってからのトリニダートの頑張りには、胸を打たれた。
イングランドはこれ楽になったなあ。
アルゼンチン−コートジボアールは流石に諦めて、試合後、食事をしたり荷物を片付けたりしていたらあっという間に9時。
いざキャンプ地へ行こうとすると、なんと最終でしか着かないという。やべえ。
で、一応電車に乗り込み、ICEにてまずシュツットガルトまで移動。
移動中はドイツ人の女性と世間話。ここまで英語は完全に通じてる。
が、ここで油断したのが悪かった。
乗り換えたローカル線(RE)で向かう先はどんどん田舎に。
不安になり車掌に尋ねてみたが、英語つうじねえ、ガーン!
とりあえず、行き先だけは伝えてみたのだが、これが失敗。
どうも間違って聞き取られたらしく、降ろされたのが、目的地の3駅前。
最終の電車だったため、どうすることもできず、
駅前で途方にくれていると、一人のドイツ人が声をかけてくる。
しかし、英語は話せないようで意思の疎通ができないでいたのだが、
とにかくどこに行きたいか聞いているようだ。
縋る思いで行き先を伝え、キャンプスタッフの助けもあり、
なんとかタクシーを呼んでもらうことに。
ほうほうのていで、キャンプ場に着いたのは午前1:00。
前述のキャンプ場のスタッフと先住者に助けられて、
テントを建て、ようやく眠りにつく。
くそお、失敗したぜ。
NEXT SEASON!
いつものパブは既に入れず、別のパブで観戦してたんですが、そこもすごい熱気で最後まで声を枯らして応援しました。
レーマンの退場とか、エトーのオフサイド疑惑とか、
いろいろ思うところはあるんですが、それでもいい試合だったと思うし、この試合を見せてくれたアーセナルを誇りに思います。
試合後、心配してた暴動もなく、皆一様に「来年があるさ!」
と胸のエンブレムを叩いていたのが印象的でした。
正直勝てるかも、と思ってたのですごくがっかりしたし、
昨日は何も出来ないくらい落ち込みましたが、アンリも残留してくれるみたいだし、来年のガンナーズの躍進を期待して今シーズンを締めくくろうと思います。
よくやったよ、ガンナーズ!